映画8番出口見てきました!
ゲームの要素もありつつ、途中まではホラーなのか?とビックリする場面もあって最後には、元気をもらえるという新感覚映画だった。
こういった映画は、自分で骨組みに肉をつけていかないといけないので、かなり感想がわかれそうな映画といった感じ。
この”8番出口”は人生のループからどうやって脱出するのか?というメッセージが込められている。
本も読んでいたので、内容は知っていたけども映画では、ボレロの曲が最初と最後で印象が変わって聞こえたし、また映画のイメージをもったまま読むと爽快さは半端ない。
私なりの考察の感想を述べさせていただきます!
※映画のネタバレがあるので、注意
ゲーム目線

ちなみに、”8番出口”というゲームがあるなんて知らなかった(笑)
ゲームを映画にする時って、だいたい意味がわからないとかちょっと残念な結果になることが多い?印象があって、”映画8番出口”がゲームからと知って驚いた!
”映画8番出口”では、冒頭からゲーム目線で迷う男が電車に乗って携帯を見ているシーンからはじまる。
その入りかたが、ゲームなのよ(笑)
その入りかたも新鮮というか、ゲームを映画にうまく取り入れているなとおもった。
これは、自分の物語でもあるのか?とここから最後につながっていくのもおもしかったし、自然とゲームを知っている人も楽しめるし、いつのまにか映画視点になっているのもよかった。

精神的なホラーが襲ってくる

映画”8番出口”では、おじさん(歩く男)の異変が怖かったり。
音に驚かされたり、女子高生の異変があったりと人によって不気味に感じるシーンがあるのも、人それぞれ抱えている不安が違うことを表している。
音には、かなり驚かされるのでポップコーンを飛ばさないように注意した方がいいし(笑)わたしはビビッて何度もビクッとなってしまった(笑)
この音の強弱っていうのは、嫌だという人も多いみたいだけど、映画の中の重要ポイントでもあるように思う。
また駅が舞台というのも、妙にリアルで地下に入ったときの誰ともあわないときは、ちょっと不安になる感じも不気味さがあって好き。
8番出口から出るというシンプルな内容

映画のストーリーは、8番出口から出るといったシンプルなんだけど、そのとらえ方だったり感じ方は人それぞれなのもいい。
映画館から出たときは、みんながそれぞれの感想を話していた。
そうこの映画”8番出口”は、見たあとに感想を語りたくなってしまう。
それに、見たあとの不気味な感じは残っているものの、背中を押してくれるような爽快な気分にしてくれる。
同じ列で見ていた、おじいさんは見たあとに小さく拍手していたのが、なんか共感した。
異変を見逃さないこと
この異変を見逃さないことは、同じことをくりかえしているわたしには響いた。
毎日同じ時間におきて・同じ電車に乗り・同じ道を歩き会社に向かう。
何も考えないで携帯を見ながら電車に揺られてこのままで、自分はいいのだろうか?と考えることがる。
でも、将来が怖くて不安になってしまっても同じことをくりかえしている自分にどこか安心してしまって、異変に気づくことをやめてしまっていると感じていたから、痛い内容だなぁ~と(笑)
父親になっていく過程
男性目線からの親になるという、不安をうまく表現しているなぁ~といった印象があった。
知り合いの人から聞いたことがあって、子供が生まれたばかりのときは実感がわかなかったけども、時間が経つにつれ愛情がわいてきたと。
ただ、このことを周りにはあまり話せないとも言っていた。
そんなひどいこと言わない方がいいよ?とわかってもらえなかった経験があったらしく、男性には男性なりの親になる過程があると知った。
その動揺が、映画の中ではところどころ出てきて、流産をおもわせるシーンがあったりと生々しかったりする。(赤ちゃんの泣き声がわざと大きくなっていたのは、見ている人にうるさい=現実が受け止められないということ表現しているように思う)
最初のほうでは、喘息の薬っていうの?をつねに吸引しているけど、途中からは使わなくなるのも親になっていく過程のようにも見えた。(かばんをなくしてしまうだけなんだけど…)
親になるのは、子供ができたら自然とそうなるとおもっていたけど、人生の中で大きな選択となることが映画の中で大きなテーマになっているように感じた。
人間ではないもの
”歩く男”は、つねに一定のリズムで歩き続けていて、反応もしないし決まった場所にくると携帯を眺めている。
彼も最初は、”迷う男”と同じで人間だったけども、人間ではなくなってしまう。
これは、同じことを切り返しているとこうなってしまうという警告になっている。
実際わたしも、”歩く男”のようになっている部分はある💧
でも、わからないのが”迷う男”の子供との関係は?
それと旦那さんがいうには、”歩く男”は上に階段をのぼっていったけど?
”迷う男”は下におりっていったのはなんかあるんじゃないの?
たしかに!
”迷う男”が下りてきた階段を電車から降りてきた人は、のぼっていくのもまた意味深で不気味に感じる。
階段をのぼっていく人は、いつか感情をなくして人間ではなくなっていくということなのかしら…
見かたで人生はかわる
映画”8番出口”でカメラのアングルが面白い。
映画を見ている人からは、異変に気づけるようになっているけど、気づかずに進んでしまうところが最初のほうに何度がある。
これは、自分たちにも当てはまる。
人のことなら見えるのに、自分のことになると見えなくなってしまうことがないですか?(笑)
いつのまにか、「そこ!そこ!」と声をだしていいたくなるのも、映画”8番出口”のおもしろいところで、自分もまた映画の主人公になってしまっている。
最初は不快に不気味に感じていたボレロの曲が最後には、自分を勇気づけてくれる曲に聞こえるのもいいし、同じような日々であっても、同じ日はないという教訓でもあるのかも。
最後のエンドロールで、ヒカキンさんの名前が出てきて、見ていた人がざわついた(笑)
これもおもしろいなぁ~と(笑)
ぜひ気づかなかった人は、探してほしい。
やっぱりホラーじゃないのか?
津波に襲われるシーンがあるんだけど、その後少年は8番出口を出ていく。
本には、出ていくところを書いているけど映画では、出ていったんだなと想像させるようになっている。
”迷う男”も8番出口を出て、まだループから抜け出していないことに気づく。
もしかして、津波というのはこの世にはいなくなったことをあらわしているのではないか?
本では、そんな余韻があって日常のどこかで存在しているかもしれない世界を感じるのも、んぅ~うまい!と感じる。
そこまで考えていないのかもしれないけど、本と映画両方を見ると深く読み込んでしまう(笑)
映画8番出口。こんな爽快ホラーがあるのか?まとめ

ブログをはじめようとおもった時に、映画”8番出口”をすると知ってちょっと運命を感じた(笑)
8というループという世界感もどんな話なのかも興味深々。
ゲームがあるというのは、まったく知らなくてカンヌ映画祭で話題になったというミーハーな気持ちから見たものが、ここまで人生という深いテーマをあつかっているとは思ってもいなかった。
映画の内容自体は、シンプルなのも人生を複雑にしているのは、自分たちであって人生はいったって簡単なことなのかもしれないと考えさせられる。
映画”8番出口”も、もちろんおもしろいんだけど、ぜひ本の”8番出口”も読んでほしい作品かなぁと思う。
勇気がほしい時、頭の中でボレロの曲がしばらくなりそうです。