辻村深月さんの”僕のメジャースープン”にホレましたって話なんですけどね。
まだこの1冊しか読んでいないけど、買ってよかった手もとに”僕のメジャースプーン”をおいておけることが、こんなにもうれしいと思うなんて自分でもこの感情がよくわからない(笑)
ようは、こんな素敵な作品に出会えたことが本当にうれしい。
辻村深月さんを知ったのは、テレビ番組あの本読みました?で、辻村さんの特集をしていて書店員さんがおすすめの本というので、あがっていたのでメモして買ってみた。
読みはじめて1週間で読み終わった。
無我夢中というか貪るように読んだ(笑)人生で2回目に経験する感覚。
ここまでハマってしまうなんて…出会わなければよかった(笑)
もうね、いいものはいいとしかいいようがないのよ。
自分の言葉では軽くなってしまう

映画や本を読んだ後にいつも旦那さんに感想をいうのが、わたしの仕事になっていて今回も同じように「よかったよぁ~」と話していた。
旦那さんは普段あまり本を読まない。
けど、どんな話でも興味深々で話を聞いてくれるから、うれしくって語ってしまうんだけど”ぼくのメジャースプーン”では自分の言葉で伝えてもダメなようにおもった。
大まかなストーリーは、いいとしてそこにいくまでの、書き方や描写をわかってほしい本だなぁ~と話ながらおもったから。
話がちょっと変わるんですけど、わたしが本を好きになったきっかけ。
何歳の時かは忘れってしまったんだけど、姉に「これおもしろいよ。」とおすすめされたのが東野圭吾さんの”むかし僕が死んだ家”という本。
本を大切に持ちながら、「これさ~…」と感想をいきおいよく話だそうとして「いや、とりあえす読んでみて感想きかせて!」と、自分の感想を我慢して貸してくれた。
夕飯の前に借りて、夕飯を食べ終わってからすぐにリビングで読み始めてお風呂に入れという親を無視しながら、気づいたら朝になって寝ずに読んでた。
朝になって姉に「おもしろかった!」と返したら、「寝ずに読んだん?!」と笑ってた。
この時作家さんの、言葉だけで今目の前で本の中のことが起きているのを想像させることに感動したし、最後の点と点が線になるところなんて鳥肌だし大声でこの感動を伝えたい!!ってなった。
でも実際自分の言葉で伝えると自分に語彙力がないってのもあるけど、なんか違うようにかんじてただ「家の書きかたが、リアルですごかった!」とめっちゃ簡単な伝えかたしかできなかった…💧
でも姉は「そう!わかった?あそこのさぁ~・・・」と2人で興奮して話した(笑)
それでも、お互いうまくよかった部分を言語化がするのは難しくて、ただこの気持ちがをわかってくれるよね!という言葉にできない感想をわかりあえたということがあって、今回の”ぼくのメジャースプーン”で姉の気持ちがわかった。
姉は、おすすめの本で言いたいことはたっくさんあったけど、自分の言葉でいってしまうとこの本の価値がさがってしまうとおもってたんだろうなと。
順番は気にしないで

辻村深月さんで検索すると、どうも読む順番があるらしい。
まだ1冊しか読んでいないわたしがいうのはおかしいのはわかってるんだけど、順番どおり読んだ方がおもしろいにこしたことはない。
わたしの順番からいうと”ぼくのメジャースプーン””名前探しの放課後(上)(下)”になるからもちろん読みますけどね!で本当なら”ぼくのメジャースプーン”の前に”子どもたちは夜と遊ぶ(上)(下)”を読まないといけない。
なんなら、”子どもたちは夜と遊ぶ”の前にも何冊かある(笑)
でも、最初に読むのは自分が気になった本からでいいとわたしはおもう。
こういうのって縁だとおもうから自分が読みたい!とおもったものを読んだほうがいい。
いきなりですけど、ラーメン屋さんにいって食べ方に順番があるお店ならどんだけおいしくてもわたしはお店には2度度と行かない。
そのときに自分が感じたまま・読みたい本を手にとってほしい。
最初わたしは、”闇祓”を読むつもりで本屋にいったんだけど、今の気分は”ぼくのメジャースプーン”だった。
またいうけど、まだ1冊しか読んでないわたしがいうのも生意気なんですけど、どの本を読んでも満足する小説家さんです。
ぼくのメジャースプーン感想

こんなに泣いた…小説ははじめて。
今も泣きそうだし旦那さんに話している時も泣いてました(笑)読み終わったあともずーっと泣いてました。
もう歳かいな?どんだけ涙が出るのよとしかも号泣。
正直”ぼく”が、この選択をするのはなんとなぁ~く読んでいて予想はできた(ヒントてきな文章があったから)…ただそこにいくまでの書きかたが憎い!
ページをめくる手が震えたし!!最後は、わたしの感情が爆発して久しぶり泣いた!いや?鬼滅の映画でも泣いたけど、なんか違った。
”ぼく”とふみちゃんがウサギのふわふわとリンクして、やさしくそっと触れないと壊れてしまいそうな2人が実際に存在しないのに目をつぶるとわたしの目の前にいて、優しく抱きしめたくなる。
くわしくこうであぁ~でいいたいけど、この本は自分でたしかめてほしい。
小学校の自分にもどる

”ぼくのメジャースプーン”を読んでいたら自分の小学校の時を思い出す。
わたしは、実家が自営業をしていたからテレビが遊び相手で姉も7歳年上だったからか、ふみちゃんみたいな純真な大人びた子ではなかったけど、同級生になじむのは苦手なほうだった。
だからか、少しだけ自分とふみちゃんをかさねてしまう。
わたしには、”ぼく”みたいなともだちはいなかったけど。
特にすきなところがあって、サンタクロースがいるのか?いないのか?論争。
このシーンは、小学生らしというかあっ!っと思い出さしてくれた。
大人になるとこういう出来事を忘れていくのに、思いつくってうらやましいし、どんな脳みそをしているのかのぞいてみたい。
”ぼくのメジャースプーン”みたいに論争とまではいかなかったけど、小学校高学年のときにそんな話をしたことがる。
私の時は、たしか「信じている。」か「信じていないか。」って話だったとおもう。
その時の同級生にいわれたことをおもいだした。
「うちにはサンタクロースがくるよ。」というと、「煙突ないのにどこから?」といわれ「うちは煙突ないから玄関からはいってくるから、クリスマスは鍵をしたらダメっていわれるよ。」って(笑)
今だったら戸締まりしてなくて危なすぎる。
それを聞いていた違う子が「いい両親だね。」と笑顔でいってくれたのを思い出して、その子は片親だったので帰りぎわ「うちはサンタはこないけど、親からプレゼントがもらえるからいいの。」といっていた。
この時なんとなくサンタはいないってわかっていたけど、その子はいないとはいわずにわたしに合わせてくれていたのは、こどもだったけどわかった。
おかげで小学校6年生までサンタを信じていれました(笑)(今も信じてますけどね!)
そんなやりとりを思い出して”ぼくのメジャースプーン”でのサンタクロースの話は、胸が熱くなったしわたしが「偉い!2人とも。」とぎゅ~うと2人を抱きしめたくなった。
好きな小説家さんが増えましたまとめ

”ぼくのメジャースプーン”で検索するとたくさんの人が、この本が大好きなことを語っている。
ネタバレや内容をいつもならいうんだけど、”ぼくのメジャースプーン”では、やめておこうとおもう言うのは簡単だけど、”ぼくのメジャースプーン”は、1冊全部を読んで伝わるものがあるから。
これで興味がわいた人に、可能であれば本屋さんでどれを読むか選んでほしい。
何回もいいますけど、わたしまだ辻村深月さん1冊目なんですけどね!!💦さっきからエラそうにホントすいませんです。
それでも、自信がある!どれを読んでもきっと満足する1冊に出会えますよ。
わたしは、”名前探しの放課後(上)(下)”・”ハケンアニメ”・”闇祓”が気になって本屋に行きたくてうずうずしてますから(笑)
あの本読みました?の番組でも中毒性があってハマる人が続出みたいなことをいっていたけど、まんまとここにも辻村深月さんにハマった人が増えました。
それでは、はちでした!ばいん✋